現在では消費者金融でも銀行でもカードローンの返済には「残高スライドリボルビング方式」が採用されています。
リボルビング払いの場合は、新たに借入をしてもその借入に対する返済額が追加されないため、毎月同じ返済額を支払い続けることから、返済が容易という大きなメリットがあります。
ただ、カードローンの返済方式は「元利均等方式」になっており、毎月の返済額の中から先に利息が引かれて残った金額が元金の返済に充てられるため、借入金額が膨張すると利息分が拡大することによって、元金充当分が減ることになります。
結果として、返済額が常に同じであると毎月利息だけを支払う羽目になり、元金が減らないという現象を招きます。
それが、リボルビング払いのデメリットと言えます。
例えば、カードローンから金利18%で10万円を借り、毎月の返済金額が5,000円だったとします。
1ヶ月(30日分)の利息は1,479円なので、元金は3,521円減ります。
しかし、借入残高が20万円になると1ヶ月の利息は2,958円になり、元金は2,042円しか減りません。
さらに、借入残高が30万円に膨れると1ヶ月の利息は4,438円に増えるため、5,000円を支払ってもたったの562円しか元金が減らなくなります。こうなると、いつまでたっても利息だけを支払う形になります。
その為、オリックス銀行カードローンでは残高スライドリボルビング方式となっています。
このページの目次
カードローン返済の残高スライドリボルビング方式のメリットとは?
最近のカードローンではリボルビング払いの欠点を補うために、「残高スライド方式」が加えられています。
残高スライド方式というのは、一定金額以上借入残高が増減すると、それに合わせて約定返済額をスライドさせるものです。
例えば、借入残高が10万円の場合の約定返済額は月4,000円ですが、これが30万円になると月8,000円に上がり、さらに50万円に増えると月12,000円になります。
このように約定返済額を増額することによって元金の減少を図り、返済の長期化を防止しています。
しかしながら、借入残高の増加によって返済額が増えたとしても、返済した金額から元金に充てられる比率が高くなるわけではありません。
また、借入残高が減った時にも同じく返済額はスライドして減り、返済自体は楽になりますが返済を続けていく期間も並行して変わらないことになります。
リボルビング払いというのはその性質上返済が続き、利息を払い続けるシステムになっています。
ただ、残高毎に定められている約定返済額(最低返済額)を支払っているだけでは、損をする可能性があります。
カードローンの賢い利用方法というのはできる限り返済を早く終わらせ、余計な利息を取られないようにすることです。
残高スライドリボルビング方式で重要なのは繰り上げ返済!
そのために重要になるのが、毎月の定期返済以外の繰り上げ返済です。繰り上げ返済で支払った金額はすべて元金に充当されるため、利息の大幅な削減ができます。
ボーナスなどで資金に余裕が出た時は、繰り上げ返済をすることが賢明です。オリックス銀行カードローンでは、残高スライドリボルビング返済方式となっていますので、借入残高によって、返済金額が変わってきます。
最低は10万円以下の場合で月々3,000円となっていますので、支払が不安な人でも安心して借りられるメリットがあるのです。
残高スライドリボルビング方式のデメリットは借金が減りづらい
反対にデメリットの部分とすれば、10万円借りても最低3,000円というのは、ほとんどが利息のみの返済となっており、元金充当が少ないことを表しています。
この為、月最低の3,000円を返済していたら、非常に長期間返済を続けないといけないことになります。このように残高スライドリボルビング方式は、返済金額が徐々に上がる返済方式で、カードローンによっては一定の借入残高までは返済金額が上がらない場合もあります。
それをメリットと考えるか、デメリットと考えるかは貴方次第であり、そして、あくまでこれは最低の返済金額になっていますので、絶対に守らなくてはならないものではありません。それ以上の返済は全く問題ないので、早く借金を減らしたい人ならば、最低返済金額+1万円は余分に入金していくことが望ましいと言えるでしょう。
残高スライドリボルビング方式で30万円までは一律の返済金額であることは、インターネット上での口コミ評判は高くなっています。クレジットカードのリボ払いからの借り換えでオリックス銀行カードローンを選ぶ人は、この返済金額の低さも選ばれる原因だと思われます。
クレジットカードのキャッシングリボ払いからの借り換え目的が、毎月の返済負担を軽減することであるなら、オリックス銀行カードローンは確かにお勧めできます。(リボ払いの金利は実質年率17%~18%がほとんどなので)
しかし、直近の返済負担を軽減するには、最低返済額が低い金額での返済の方が楽ではありますが、最終的な総支払額における利息分が嵩んでしまう事を考えると、繰り上げ返済をすることはのちの支出を抑えるためにもするべきといえます。
繰り上げ返済は借り始めからするのが吉?
カードローン契約の借入額(残高)や限度額毎に設定されている約定返済額は最低返済額であり、元金が減りにくいという事はここまで述べてきた通りです。
そして、元金がいつまで経ってもなかなか減っていかずに、返済期間が間延びする事を避けるためには繰り上げ返済が必要であることも説明しました。
その繰り上げ返済ですが、なるべく早くからするに越したことはありません。
というのは、利息というものは日割り計算なので、借りてから時間がたってから返済するよりも、日が浅いうちに返済した方が借り入れ側からするとお得というわけです。
返済に余裕が出来てから…と借り入れ側の心理的には思う事もあるかもしれませんが、どちらかといえば、早く返した方が利息が少なく払う金額も少なくて済む!という心持の方が良いといえます。
時に、一つ注意したいのが、繰り上げ返済をするのに金融機関によっては手数料がかかる場合があります。
総支払額の利息分を減らすための繰り上げ返済で、手数料を払っていては意味がありませんから、繰り上げ返済に手数料がかかるかどうかも、金利と同じくらい気にしてチェックしましょう。