銀行カードローン即日融資って本当にできるの?できない理由も解説!


消費者金融では申し込みした当日に融資を受ける、即日融資は一般的になっています。即日融資ができない消費者金融は逆に珍しい存在と言っても良いでしょう。

しかし、銀行カードローンは消費者金融と違って、基本的に即日融資を受けるのは難しいことを知っていますか?

消費者金融は審査も早く、最短20分審査が基本となっており、大手のプロミスやアイフルでは最短20分融資も可能となっています。実は一般的になっている即日融資は消費者金融特有の技術であって、普通に考えれば申し込みしたその日に借入するのは高度なシステムや申し込みから審査、借入までの流れが完成してなければできないことなのです。

借りる側はそんなことは関係無い話なのですが、申込み受付から審査までスムーズにでき、尚且つ審査時間も早く、そして即日融資まで行うには消費者金融の今までの歴史とノウハウが詰まっている賜物なんです。

銀行カードローンは消費者金融のノウハウを取り入れて即日融資が可能になった

今の消費者金融の貸付残高は大手が9割程度を占めており、大手以外の消費者金融は過払い返還と上限金利引き下げ・総量規制の改正貸金業法によってほとんどが倒産・廃業になっています。

その大手もアイフル以外は銀行の傘下に入ることによって、厳しい時代を乗り越えているのですが、これは銀行としては消費者金融のノウハウが取り入れれる。消費者金融は銀行の傘下に入ることによって倒産せずに生き延びることができる、双方にメリットがあることだったのです。

銀行カードローンはここ10年以内で急速に融資残高を伸ばしていますが、昔は個人ローンに対しては全くと言って良いほど参入しておらず、個人への無担保・無保証のローンは消費者金融がほとんど独占していたのです。

銀行がなぜ個人向けローンに積極参入しなかった理由に、消費者金融ほどの貸付ノウハウが無かったことが一番の要因です。

銀行は主に住宅ローンや法人への融資をメインに行っており、審査も時間が遅く、必要書類も多く、保証人や担保が必要な融資モデルでした。しかし、消費者金融はこれら銀行の融資モデルとは正反対のもので、運転免許証のみで即日に融資を行っています。

銀行がキャッシング市場に入らなかった理由は、担保・保証人主義の融資をずっとしてきたことで、無担保・無保証での融資をしてこなかったことにあります。

銀行が消費者金融を傘下にすることによって即日融資が可能になった

消費者金融は平成18年の最高裁で過払い返還を認める判決が出されたことによって、一気に過払い返還が広がり、大手消費者金融では数千億円もの返還請求が来ることになります。今まで金融庁の指導に従って利益を貯めていたものが一気に吹き飛ぶレベルです。

この過払い返還の嵐と、貸金業法改正によって上限金利が29.2%から20%に引き下げられ、年収3分の1までしか貸付ができない総量規制も導入されました。これは消費者金融には3重苦であり、今までは銀行にノウハウが取られるのを嫌って傘下に入るのを拒んでいましたが、そうも言ってられない状況になったのです。

SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)はSMBCグループの子会社へ、アコムは三菱UFJフィナンシャルグループ、ノーローンは新生銀行グループ、最大手武富士は倒産、アイフルは銀行傘下に入らず独立系を貫いていましたが、ADR手続きとなり、大幅に融資残高を減らしました。

このように、大手消費者金融は銀行の傘下に入ることによって経営を続けられることになり、銀行は今まで喉から手が出るほど欲しかった、消費者金融のノウハウを手にすることができたのです。

銀行カードローンでも最短即日融資ができるのはまだ少ない!

男性指さしイラスト銀行が消費者金融会社を取り入れたことによって、個人向けカードローン市場への参入が加速されます。今では数多くの銀行カードローンがあるのですが、その中でも即日融資が可能になっているのは実はまだ一部のカードローンだけになっているのです。

消費者金融のノウハウがあれば銀行は審査時間も短縮ができ、即日融資を行うのもそこまで難しくはないはずです。しかし、未だに多くの銀行カードローンが即日融資に踏み切っていないのは、銀行間同士の様々な問題があるからなのです。

消費者金融では即日融資と言えば、一般的には本人名義の銀行口座へ振込して融資をするケースになります。申込み者が三菱東京UFJ銀行ならば、その銀行へ、みずほ銀行ならば、みずほ銀行へ消費者金融から振込をします。

それが銀行カードローンになると、やはり自行の銀行口座に融資金を入れたくなりますよね?わざわざ他行の銀行宛てに振込することを、銀行は嫌うのです

それが銀行が未だに即日融資を振込で行わない理由の1つと言われています。その証拠に、多くの銀行カードローンでは口座開設が必要となっており、自行の普通預金口座が無い人には融資をしない銀行が多いのです。

【借入にその銀行の口座が必要な銀行カードローン】
・みずほ銀行カードローン
・イオン銀行カードローンBIG
・りそな銀行カードローン
・住信SBIネット銀行
・セブン銀行カードローン
・じぶん銀行カードローン

【銀行口座不要で借入できる銀行カードローン】
・オリックス銀行カードローン
・三井住友銀行カードローン
・三菱東京UFJ銀行カードローン
・新生銀行カードローン エル(旧 新生銀行レイク)

こうやって見てみると、銀行口座が不要で借りられるカードローンはかなり少ないと言えます。最近新しくできた、ソニー銀行や静岡銀行などは初回借入に限って指定の口座に振込するサービスを開始しました。

これはあくまで初回限定で他行の口座に振込するというものですが、それだけ口座開設手続きが即日融資にとって大きなネックになっているのです。初回限定ですが、指定の口座に振込で融資をしてくれれば、とりあえずお金は振り込まれるので、その後ゆっくりと口座開設手続きをすれば良いのです。

即日融資を受けたい人は銀行口座を作りたくないのではなく、その日にお金を借りたいだけなので、申し込み当日に借入ができれば返済(引き落とし)用の口座を作ることは、多分そこまで抵抗があるわけはありません。

WEB完結で振り込み融資を受ける際の注意点!

少し気を付けたいのが、昨今主流のネット申し込みによるWEB完結契約での即日融資対応です。

WEB完結は、融資方法が消費者金融、銀行問わず振込となっています。
その為、銀行が営業している時間内で契約・融資申請までをしなくては最短即日で融資を受けることが出来ません。

大体どの金融機関もWEB完結契約の場合、平日の14時までくらいに審査・振り込み申請完了で最短即日融資対応となっています。

もし、14時以降や土日祝日にネット申し込みをして最短即日融資にするなら、自動契約機のある銀行を選ぶといいでしょう。
ローン審査通過後に自動契約機でカード発行をして振り込み融資ではなく、自動契約機から借り入れをすることで最短即日融資が可能です。

先述した銀行口座不要でローン契約できる銀行の中でオリックス銀行以外は各自専用の自動契約機がある銀行なので、14時以降や土日祝日も自動契約機を利用しての融資に対応しています。

オリックス銀行は残念ながらネット銀行であるため、店舗や契約機を設置していません。
ジャパンネット銀行口座さえあれば、振り込み融資でも365日24時間融資が可能(※受付時間により即日/当日振込ができない場合があります)ですが、それ以外の銀行口座へは平日8:40~15:00以降や土日祝日は即日対応していません。