リバースモーゲージ【高齢者向けローン】高齢化社会における借入対策


高齢者夫婦の画像
何年か前から再三言われていますが、日本は少子高齢化が進んでいます。近年では、とうとうその高齢人口にあたる年齢の方々も旅立たれてしまい、そして子供がいなかった世帯の跡に残った管理する人のいない家や建物が増えてくる空き家現象なる問題まで出てきています。

ここで紹介するリバースモーゲージ(またはリバースモーゲッジとも)はそんな問題にも成り得る家や地価資産を担保にし、お金を借りるというお年寄り向けの有担保ローンプランです。

リバースモーゲージとは高齢者を対象としたローンプラン

男性指さしイラスト普通の借入では属性のスコアリングの際、どうしてもお年寄りは年齢と職業の項目がマイナス点としてひっかかり審査に通りにくいのが実状です。そもそも70歳以上は融資対象に入っていないことがほとんどです。

しかし、このリバースモーゲージは逆に基本的に55~60歳以上、最高で80歳くらいの方の借り入れを融資対象としている比較的新しく出てきたローンプランです。主に銀行や公的機関での借り入れが可能です。

高齢者向けである理由は、自分ではどうしようもない年齢の問題がないからだけではありません。このリバースモーゲージは従来のカードローンとは異なり、安定した収入として年金が収入の証明として提示出来るのです。

定年退職後、どこかで働くにしてもアルバイトやパートなど定期的な収入を得るための仕事に就くのが壮年層においてまず難しく、やむをえず無職である場合があります。無職である場合、本来借り入れをどこも受け付けてくれませんが、リバースモーゲージでは年金受給者であれば手に職がなくとも融資対象として扱ってもらえるのです。

配偶者へ契約の引き継ぎもでき、保証人不要で借りれる!

審査解説男性画像また、家を担保にしたからと言って即刻追い出されるという事ではありません。担保にした家や不動産(マンションは取り扱っていない金融機関が多い)は借主が死亡するまで利用出来るため、引き払う必要はありません。

また、配偶者がいる場合は契約の引き継ぎも出来るので契約も続き、借入限度額を超えない限りは居住が可能となっています。

配偶者がいる場合に契約の相続が出来るだけであって、配偶者が連帯保証人になるというわけではありません。国が受け付けているリバースモーゲージを組む場合は保証人が必要となりますが、銀行などのローンプランの条件にはほとんど保証人は立てなくても大丈夫です。

ところで借入限度額について触れましたが、これは担保とする家や土地の価値によって決まってきます。大体、貸付側が設定した基準での評価価格の50~70%くらいが限度額として設定されます。しかし、地価は変わる場合があるので価値が下がると融資額も少なくなることがあるので、担保価値ぎりぎりの借り入れは避けた方がいいでしょう。

また、融資の受け取りは契約後、一括の場合や月、年毎などがあります。カードローンのように、借入が好きな時に出来る方法のあるプランを扱っているところもあるようですが、その場合は利用した借入金額や金利が担保で返済できない額になってしまわないように注意しましょう。

返済が不動産売却による一括返済の場合は返済不要で借りれる!

喜ぶ男性画像返済に関しては、担保を回収する際にその担保の価値で一括返済するので、月々の返済金が発生しない場合や、利息分のみを毎月払う場合、他には持ち家を担保とした際に賃貸にしてその家賃で返済をしていく方法もあります。

もし、地価の変動などで一括返済が不安な場合は、通常カードローンなどのように毎月一定額を返済する方法や借りた元金にあたる利息分だけを毎月払うという方法もあります。

また、リバースモゲージは三大メガバンクのみずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行などの他にも、公的機関や各自治体制度、保険会社などでも扱っているので自身の担保と借りたい金額を考慮して良好な条件のローンプランを選びましょう。

時に、高齢のスーパーホワイト(借入やクレジットの利用履歴も無ければ信用に傷もない状態)は借り入れが難しいといわれてきました。

しかし、このリバースモーゲージの金融機関での取り扱いが普及してきたという事は金融機関も顧客ターゲット層の年齢の引き上げを、利益を出すためにはせざるを得なくなってきたと言えるでしょう。ですから、以前よりかはお年寄りでもローンが組める可能性があると考えてもよいのではないでしょうか?

リバースモゲージの課題点

リバースモゲージは確かに、高齢者でも持ち家や土地を担保に借り入れが出来るという画期的なローンプランです。

しかし、どうしても融資額や返済のタイミングが担保の評価に大きく左右されるため、格差社会における貧困層の救済には繋がらないのではないか?という懸念があります。

その点を考慮すると、いくら条件が良いローンプランでも、担保の価値が大きくなければリバースモゲージ契約が出来ない、または十分な借り入れ額が望めないという問題も出てきます。

持ち家などの担保が評価されなかった場合は、リバースモゲージにこだわらず売却をして一括でその分のお金をもとに、低コストで入居できる高齢者共同賃貸などに移り変わって生活面での支出を抑える生活を検討した方が無難な場合もあります。

リバースモーゲージ以外の高齢者ローンは?

担保に出来る家や土地はないし、年金収入しかない…リバースモーゲージ以外で年金で借り入れが出来るローンを探している高齢者の方もいる事でしょう。

借り入れというと、カードローンが一番身近かと思われますが、残念ながら高齢者の方はなかなか契約できないのが現実です。

まず、年金を借り入れ契約者の安定した収入として認めている金融機関が少ないです。

三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行だけは年金収入のみでもカードローン申し込みが可能となっています。

三菱東京UFJ銀行は65歳未満、みずほ銀行は66歳までの年齢の方への貸付に対応しています。

なお、70歳以上の方の場合はカードローンはほぼ組めません。

リバースモーゲージもダメ、カードローンもダメ。となると、最後の砦は年金担保貸付事業でしょう。

年金を担保として扱っての貸付が出来るのは、福祉医療機構(WAM)の年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業だけです。

その他の民間の貸金業者が年金を担保にした融資をする事は出来ません。もし、そのような営業をしている場合は違法業者ですから、絶対に利用しないでください。

独立行政法人福祉医療機構代理店とされている所が、年金担保貸付事業の窓口となっています。

ただし、年金担保貸付事業は期限はまだ公表されてはいませんが、廃止が決まっています。

今はまだ新規の申し込みも受け付けているようですが、いつ利用が出来なくなるか分かりません。

日本は長寿国といわれて久しいですが、長く生きられたとしてその生活が苦しいものであれば、それが果たして長く続くことが本当に幸せなのかは、正直なところ甚だ疑問です。

日本の平均寿命は現在(2016年)約83歳です。80年を長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれでしょう。

あなたのこれからは後どれくらい続くでしょうか?これからを十分「人間としてらしく」過ごせそうですか?

これからの計画が立てられる時間は、人生の中でも限られています。その時間をどう使ってきましたか?またはどう使いますか?

考えなくても何とかなる事は、時や事の大きさによって限界があります。

生きている間に一度くらいは、「どうでもいい」と思っていたことを考えみるのもいいかもしれません。

自分の頭で考えるのにお金はかかりません。